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LUMAN L-505Z 展示いたしました


LUXMAN L-505Z

LUXMANのプリメインアンプの末弟モデルであったL-505Uxが生産完了となって、新しい代替わりモデルのL-505Zが登場しました。当店も早速展示いたしましたのでご案内いたします。

現在のLUXMANのプリメインアンプは、509/507/505の3シリーズと、純A級動作のL-595Aの4機種のラインナップとなっております。従来はこの3シリーズに加えて590と550という純A級アンプがありまして、豊富なラインナップという印象でしたが、今のラインナップのほうが一般ユーザーにはわかりやすく、生産効率も良いのではないかと思います。

現在のZシリーズになって一番の変更点が、従来の「ODNF」から「LIFES」(Luxman Integrated Feedback Engine System) という新しい増幅帰還エンジンです。2000年に登場したODNF回路は、バージョンアップ等による大型化した回路規模をゼロベ-スで見直し、徹底したシュミレーションと試聴により誕生したのが「LIFES」という形で実を結び、2022年にL-507Zとして製品化されました。そして2025年に創業100周年を迎えるラックスマンにとって、将来を見据えた渾身の基幹回路という位置付けになります。
その後、上位モデルのL-509Zではフルディスクリートで構成したプリ部とパワー部のそれぞれに「LIFES」を同時搭載。ひとつの筐体にセパレートアンプのクオリティを内在させた“ワンボディセパレート”のコンセンプトにふさわしいプリメインアンプとして、かつてない規模の増幅回路を搭載した高次元の音楽性を獲得しました。
そして今回のL-505Zでプリメインアンプの入門機にも「LIFES」が搭載されました。これでLUXMANのプリメインアンプは、真空管アンプのLX-380を除いて、全て「LIFES」が搭載されたことになります。

試聴はSACDプレーヤーにESOTERIC K-01XD、スピーカーにEPOS ES-14Nで行いました。様々なジャンルを鳴らしましたが、どのジャンルも過不足なく、うまく鳴らしていたように思います。同価格帯のプリメインアンプとの比較をしたくて、marantzのPM-12OSEと聴き比べをしてみました。本当はAccuphaseのE-280との比較をしたかったのですが、展示がないため同一価格のPM-12OSEとの比較となりました。

L-505Zは入荷後初めて鳴らす状態のため、断定的なことは言えませんが、クラシック系の音楽はややタイトな印象で、まだ完全に馴染んだ状態ではないように思いました。何時間か、何日間か鳴らし込んでいけばきめ細かさ等も増して、本来のサウンドが出てくるように思います。ジャズ/フュージョン系のソフトは輪郭のはっきりしたシャープな印象で解像度も高く、最初からいい感じで鳴ってくれました。
逆にPM-12OSEの場合は、クラシックは非常に相性が良く、marantz独特の肌触りの良さというか柔らかさが心地良く音楽を楽しめます。marantzファンの方はクラシックファンが多いのも納得できますね。逆にジャズ/フュージョンは、私にはその柔らかさが裏目に出やすいように感じましたが、そのあたりはリスナーとの相性なのだろうと思います。

しかしこの差はアンプだけの違いではなく、スピーカーの性格と、アンプとスピーカーの相性によって変わってきます。それと一番重要なのは、お聴きになる方との音楽的・音色的相性になるかと思います。平たく言えば「好み」ということになります。この「好み」というワードはクセモノでして、年齢や音楽的経験から徐々に変化していくものなのです。その「好み」を追求していくのが趣味の醍醐味と言えるのではないでしょうか。
その醍醐味を十分味わえるミドルハイクラスのプリメインアンプを、是非当店にてご試聴いただければと思います。