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MONITOR AUDIO STUDIO 展示いたしました


イギリスの名門スピーカーブランド Monitor Audioから小型スピーカーシステムSTUDIOが登場しました。

オーディオも重くてデカイものがいいものだという定説はありますが、使っている人間も歳を取って、重いものが持てなくなってきている現状を考えると、小さく軽くて音のいいものがあればそれに越したことはありませんね。
そこでこのスピーカーの登場です。
価格は1ペア22万円。サイズは巾165.2×高さ340×奥行360.9(mm)。重量7.1kg/1台と小型軽量です。オプションで専用スタンドがあり、1ペア6万円で、こちらも4.1kg/1台と軽いです。

その昔、1993年頃にSTUDIO 10という小型ブックシェルフスピーカーが発売になりました。ゴールドのツイーターダイアフラムが印象的な2ウェイスピーカーでしたが、当時としては高級品でペア40万円くらいしました。同じユニットを使ったトールボーイ型スピーカーSTUDIO 20と合わせて結構人気を呼んだものでした。それ以来のSTUDIOというネーミングですが、10cmウーハー2発というスリムサイズで、過度な装飾を抑えたマット仕上げのシンプルなデザインですが、使用するユニットは最上位カテゴリーのPlatinum SeriesⅡで開発されたユニットを踏襲しております。

ウーハーユニットはわずか10cm口径ですがPlatinum SeriesⅡで開発されたRDTⅡドライバーを採用。小口径ユニットながらダイキャストサブバッフルを使ってツイーターを上下のウーハーで挟むバーチカルツイン方式で近接配置したことにより、より点音源化され音像定位が良くなっています。さらに、ウーハーユニットの後ろからテンションロッドで固定されるという、まさにPlatinum SeriesⅡと同じ手法で作られています。
ツイーターはMPDトランスデューサーで、ウーハー口径に合わせて形状を見直したことで軸外特性を改善しました。このツイーターはハイルドライバーの現代版といわれるプリーツ型のダイアフラムで、ELACのJETツイーターと同じ流れをくむもので、超高域までスムーズにストレスなく伸びています。また低域もユニット径を考えれば十分下まで出ていますし、とてもこのサイズのスピーカーが鳴っているとは思えないほど豊かな音場が広がります。

音楽ジャンルは特に問いませんが、クラシックはウェルバランスです。ピアノの響き、弦の艶やかさはとてもこの価格の物とは思えません。PMDトランスデューサーの特徴が良く出て、癖のない素直な高域です。低域も思った以上に量感があり、不足感は感じません。

ジャズ・ロック系はほとんどはバランス良く鳴りますが、ディスクによっては低音過多のものがあり、それは結構ゆるくなってしまいます。しかしそうしたディスクはそう多くはありませんので、あまり気にしなくてもいいかも知れません。なお、この専用スピーカースタンドは金属製で、中は中空ですので叩くとカナカン鳴きます。この中にジルコンサンドなどの詰め物をすると低域が締まって良くなると思います。

女性ヴォーカルは適度なウェット感もあって、なかなか魅力的です。近接配置のバーチカルツインのせいか、音の見通しはいいですね。ただハイエンドスピーカーのようなピントがピシッと合った口元というところまでは望めません。それでも22万円という価格を考えれば、コストパフォーマンスに優れた優秀モデルであることは間違いありません。

それともう一点このスピーカーの優れたところは、普通のプリメインアンプで十分バランス良く鳴ることです。当店ではmarantzのPM-12(30万円)と組み合わせて鳴らしてみましたが、過不足なく音楽が楽しめました。価格的には20~30万円くらいのプリメインアンプと組み合わせるのがベストマッチングだと思います。

デモ機を借りてしばらく聴いていましたが、なかなか出来のいいスピーカーですので展示をすることにいたしました。本日展示をいたしましたので、ご興味のある方はぜひ当店でそのサウンドをお楽しみください。そのパフォーマンスに驚かれると思います。