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MONITOR AUDIO SILVER200 試聴しました。


10月21日、22日の「すみやサウンドギャラリー オーディオフェア 2017」の時に、TEACブースのスピーカーシステムとしてお披露目されましたMONITOR AUDIOのSILVER300ですが、今回お客様の試聴リクエストがありまして再びお借りいたしました。
フェアの時はTEACのCDネットワークアンプNR-7CDと組み合わせてなかなかの音を聴かせてくれましたが、今回はお店のセパレートアンプ(Accuphase C-3850+A-70)と組み合わせて、常設のMONITOR AUDIO PLATINUMシリーズのPL-200Ⅱとの比較してみました。

このSILVERシリーズは、種類の多いMONITOR AUDIOの中でも一番の販売台数を誇る主力商品とのことで、そういう意味でも興味津々でありましたが、やはり前回の印象通り好印象なスピーカーの一つとなりました。昨年PLATINUMシリーズがシリーズⅡへと大幅な変貌を遂げて大いに注目を浴びましたが、SILVERシリーズもそのテクノロジーをしっかりと受け継ぎ、歴代のSILVERシリーズの中で最高の仕上がりになったとのことです。今後このテクノロジーはMONITOR AUDIOの他のシリーズにも波及していくことでしょう。


PLATINUMシリーズより引き継いだ主なものがウーハーユニットの裏側に装着したDCF(ダイナミック・カップリング・フィルター)と、スピーカーユニットをエンクロージャーの背面でテンションロッドで引っ張る新しい固定方法です。DCFはユニットが動くことにより発生する高周波エネルギーを効果的に吸収して、ボイスコイルの冷却にも寄与するという優れものです。またテンションロッドによる固定は近年VIVID AUDIO等でも採用しており、スピーカーユニットを均等に固定することとエンクロージャーの剛性アップにも役立っています。
また視覚的に目を引くのが新しくデザインされたツイーターグリルです。マグネットもネオジウムを採用して磁力の強化とユニットの小型化により、ミッドレンジとの近接配置が可能となりました。

さて肝心の音ですが、これがまたなかなかの出来栄えです。価格的に言ってプリメインアンプとの組み合わせになると思いますが、何ら不足感はありませんね。低域は量感たっぷりでエネルギーバランスもピラミッド型で正統派のバランスです。ヴォーカル・ジャズ・クラシック・フュージョン等様々なジャンルを聴きましたが、オールラウンドで苦手なジャンルはなさそうです。
まあ、PL-200Ⅱと比較をすれば、低域の締まり具合とか音場感や空気感といったディティールの表現力はそれなりの差はありますが、価格が3倍以上違いますからねえ・・・。価格差を考えればコストパフォーマンスは相当高いと思います。
このスピーカーが1セット335,000円ですので、プリメインアンプとCDプレーヤーとアナログプレーヤーあたりの組み合わせで100万円くらいのセットが組めます。「ちょっと本格的に音楽を聴いてみたいな!」という方にはおススメのスピーカーだと確信した今回の試聴でした。     (記 遍照)