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ACOUSTIC REVIVE リアリティーエンハンサーを試してみました!


昨年暮れにアコースティックリバイブが開発したリアリティーエンハンサーを試してみました。役目としては以前から発売しているSIP-8Qといったショートピンと同じで、機器の裏側の空き端子に装着してノイズの混入を防いだり振動を抑えるといった効果があるものですが、リアリティーエンハンサーといった大袈裟なネーミングと、1個38,000円(RCA端子の価格でバランス端子用は48,000円)という非常に高価な製品で、どれほどの効果があるのかとちょっと懐疑的な思いで試してみました。

アコースティックリバイブという会社は不思議な会社で、他のアクセサリーメーカーと視点というか目の付け所が違うようで、かなりユニークな製品が多くあります。シューマン共鳴波を生成する超低周波発生装置(RR-777)や天然鉱石を使用した特殊構造の仮想アース装置(RGC-24TripleC-FM)など奇抜と思える製品がありますが、そうした製品も音質向上には明らかな効果があり、社長の石黒 謙氏の独自の開発力には驚かされます。

従来から発売しているシュートピンと比べて、ベースとなる素材自体は黄銅+ 2017航空レベルアルミ合金と同じなのですが、リアリティーエンハンサーのほうが異様に長いです。実はこの中に導通率105%を実現したPC-TripleC/EXを使用していて、機器の内部配線の一部をPC-TripleC/EX化することによって絶大な効果を発揮するとのことです。その他天然水晶リングや天然シルク、貴陽石パウダー、リチアトルマリンパウダー等も封入しており、こうした様々な物質の配合によって細かなチューニングも施されているようです。

さて効果のほどですが、予想通り「激変」しました。ノイズ感や雑味が減って音楽がしっかりと浮き上がってきます。静寂感や透明感も増してきます。その違いを一言で言い表すならば、「音場空間のクオリティアップ」ということでしょうか。装着した場合とない場合では明らかに音楽の表現力が違います。この違いを考えればリアリティーエンハンサーというネーミングも決して大袈裟ではないと思います。一つ一つの音というより音楽全体の力感や説得力が増してきます。確かにこの違いは機器をグレードアップしたときの変化に近いといえます。まあRCA端子用に2個使ったとして76,000円ですので、機器のグレードアップに近い金額といえるでしょう。しかしこうしたパーツでここまで変わるという事実には正直驚きを隠せません。しかも従来のアコースティックリバイブ製品と同じように音の傾向や性格が変わることなく、音のクオリティがアップするというある意味夢のような製品であります。「何も引かず何も足さず」という同社のサウンドポリシーを一番色濃く再現している商品といえるかもしれません。

今回のリアリティーエンハンサーはRCAの入力用と出力用、XLRの入力用と出力用の4種類がありますが、RCAとXLR、入力用と出力用で音質が変化するかを検証しました。
変化量は微妙ですが、RCA/XLRとも出力用のほうが若干良くなるような気がしました。出力もREC OUTとPRE OUTで違うようでPRE OUTのほうが良くなるようです。理由はよくわかりません。また音楽ジャンルによって違いが出るかもしれません。いずれにしましてもその違いはわずかで、リスナーの音色の好みによって評価が分かれるかもしれない微妙な範囲でありました。しかしこれを4個とか6個とか複数個使うと俄然クオリティが上がります。これがまた恐ろしいことに確実にクオリティアップしていきますので全部の空き端子に装着したくなってしまいます。そうするとコスト的にもえらいことになりますが、このあたりの判断はそれぞれのリスナーのこだわりとコストの兼ね合いになるのでしょう。

このリアリティーエンハンサーは高価なパーツですのでアンプ等の機器の1組に使用して、その他の端子はこれの廉価版のSIP-8Qや出力端子用のIP-2Qを使って埋めるようにすればコスト的にも安く抑えられます。しかし残念ながらバランス端子用のBSIP-2Qは完了になってしまいましたので、バランス端子に使うとなればリアリティーエンハンサーしかありません。いずれにしましても思わずニヤけてしまうほどの効果はありますが、その効果のほどを確かめたいというお客様のために、当店ではRCA端子とXLR端子、それぞれ入力用と出力用でL/R2個ずつ計8個のデモ用の製品を用意しております。ご購入前に試してみたいという方にはお貸出しも可能です。