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Sonus faber LUMINAシリーズ 展示しました


ソナス・ファーベルの新しいエントリークラス、LUMINAⅢとLUMINAⅠを展示いたしました。
LUMINA(ルミナ)シリーズは、生産完了になったChameleon (カメレオン) シリーズに変わってラインナップされました。このカメレオンシリーズはサイドパネルの色を7種類の中から選べるという新しい試みを取り入れ、7色ともオプションで購入可能で、その日の気分によって付け替えることが可能でありました。しかしソナス・ファーベルらしからぬポップな色合いが多かったためか、あまり評価はされなかったようです。

新しいLUMINAシリーズは、その反動のせいか、非常にオーソドックスな造りとシックな色合いで、ピュアオーディオファンの心をくすぐる出色の出来となっております。
パンフレットによると、LUMINA(ラテン語で光の意味)はそれぞれLU(LUXURY)、MI(MINIMAL)、NA(NATURAL)頭文字を組み合わせたダブル・ミーニングを持たせた製品であると謳っております。なるほど最初から考えられていたのか、後からこじつけたのかはわかりませんが、うまいことコンセプトを作り上げたと思います。

LUMINA Ⅲ (Wenge)

LUMINA Ⅰ (Walnut)

MINIMALの言葉通りに、このシリーズは非常にコンパクトです。トールボーイのLUMINAⅢ(1ペア250,000円)の外形寸法は幅229㎜、奥行278㎜、高さ985㎜。このサイズに150㎜ウーハーユニット2発、150㎜ミッドレンジ、29㎜アローポイントDADシルクソフトドームツイーターとネットワークを組み込んで、重量16㎏と軽量です。ブックシェルフのLUMINAⅠ(1ペア99,000円)は幅148㎜、奥行220㎜、高さ280㎜と超コンパクトサイズです。これにLUMINAⅢと同じツイーターと120㎜ウーハーとネットワークを組み込んで4.5㎏しかありません。価格的にもお手軽品なのですが、外装の仕上げは正にLUXURYで価格以上の高級感を醸し出しています。エンクロージャーの上面とサイド面には伝統のブラックレザー張りとなっていますし、フロントバッフルは7層のプライウッドを採用して響きを豊かにしています。それぞれのスピーカーユニットはLUMINAシリーズ専用に開発されたもので、近年のSonus faberのスピーカーユニット技術をうまく落とし込んでいます。
この2機種以外にセンタースピーカーLUMINA Centerがラインナップされていて、ホームシアターとして組むこともできます。(ただしスーパーウーハーは他社製品を使うことになります)
また仕上げ色はウォルナット/ウェンゲ/ピアノブラックの3色から選択可能です。

そしてそのサウンドは、これまた価格を大きく上回る出来の良さを感じました。LUMINAⅠは12㎝というウーハーサイズとコンパクトなエンクロージャーで、最低域の量感こそ望めませんが、現代の最新スピーカーらしく、音のキレの良さと音場感、そしてサウンドバランスは価格以上のパフォーマンスで素晴らしいと思います。LUMINAⅢは3ウェイでダブルウーハー構成なので、低域の量感はたっぷりあります。中低域の厚みがあるのでどのジャンルを聴いても安定感のあるサウンドが楽しめます。価格的にはエントリークラスに入ろうかという製品ですが、そのパフォーマンスはとてもエントリークラスとは思えないでしょう。ちなみに昨年末に発売されたステレオサウンド誌NO.217号では両機種ともベストバイコンポのスピーカー部門で、20万円以下と20-40万円のカテゴリーで断トツの1位になっていました。音質の評価はもちろんですが、仕上げの丁寧さがすごく評価されていました。

回使ったアンプはPRIMAREのI 15PRISMAというネットワークプレーヤーを内蔵したプリメインアンプで価格はLUMINAⅢと同じ250,000円です。これでも十分なパフォーマンスが出せたと思いますが、更に上位モデルのアンプでドライブすれば別の世界が見えてくると思います。いずれにしてもこのスピーカーにはサウンドの質感・量感以外に、聴き手を音楽の世界へ誘う音楽再生能力というような力があるような気がします。あるレベル以上のスピーカーなら普通に持っているそうしたファクターが、このスピーカーには備わっているということが言えるかもしれません。この感覚は以前聴いたイギリスのFYNE AUDIO F501でも感じたような気がします。ただ今回のLUMINAⅢのほうが一回り細身なのと、スピーカー本体の質感が高いところが魅力ですね。

LUMINAシリーズは他のシリーズと同じく、イタリアのヴィチェンツァのソナス・ファーベルの工房で製作されています。AIDAⅡのような1000万超えの超高級品の一方で、こうしたエントリークラスを生産するのも大変だと思いますが、LUMINAシリーズの仕上げの良さを見ると「made in ITALY」恐るべしという感じです。それにしても最近のソナス・ファーベル製品の充実度は目を見張るものがあります。ELECTA AMATORⅢ、MINIMA AMATORⅡ、OLYMPICA NOVA、そしてLUMINAと全て市場で高評価をいただいております。ましてLUMINAはエントリークラスのため、量産しなければなければならないとなると、工房の生産計画はどうなっているのかと気になってしまいます。

marantz MODEL30 & SACD30

趣味のオーディの世界は、その当事者のこだわりようによって、選択する商品が決まってきますが、オーディオをこれから始めようとされる方や、ある程度の金額で抑えたいという方にはこのルミナシリーズはぴったりの商品です。特に音楽ジャンルは問わずオールラウンドに楽しめると思います。LUMINAⅠはデスクトップオーディオとしてミニマムな空間でも十分楽しめますし、LUMINAⅢは6畳間くらいの空間でも真価を発揮できると思います。個人的にはmarantzのニューデザインのMODEL 30とSACD 30の組合せ(共に270,000円)がお洒落で、価格的にもリーズナブルなのではないかなと思っておりますが、皆様はいかがお考えになりますでしょうか。