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VIVID Audio KAYA 25 試聴記


VIVID Audioの輸入代理店であるステラの橋隅社長から「VIVID AudioのKAYA 25のデモ機が空いているから聴いてみない?」とのお誘いを受けて、1月26日(日)までお借りして店内で鳴らしております。
しかしびっくりしたのは、2本分を収納した大型の木箱で梱包されていたことです。カタログにはグラスファイバー強化樹脂の3層構造ということになっており、角のない曲面で構成されており、しかも軽量(アルミベースは意外と重い)となれば普通の段ボールでは無理だなと思ってしまいますが、それにしてもデカイ...!


KAYAシリーズはVIVID Audioに新たに加わった新シリーズで、上位モデルのGIYAシリーズをベースに新しい手法を取り入れてエンクロージャーの形状もコンベンショナルな形に近づいて、一般家庭でも違和感なく収まるように工夫されております。KAYAシリーズは現在国内で流通しているのはKAYA 90、KAYA45、KAYA25の3種類で、本国の南アフリカではブックシェルフタイプのKAYAS15とセンタースピーカー用のKAYAC25がラインナップしています。

KAYA90とKAYA45はGIYAシリーズで特徴的であった低域の消音構造としたアブソーバーチューブを最新のテクノロジーでエンクロージャー内に収めることに成功しています。今回試聴しているKAYA25はウーハーユニットが高い位置にあり、下のベースプレートに向かって絞り込まれた形状になっているところを見ると、ここにアブソーバーチューブテクノロジーが生きているのではないかと推測します。エンクロージャーのデザインはKAYA25が一番スマートで一般のトールボーイタイプのスピーカーに近い形といえます。
またデモ機のピアノブラック(標準色)とシルバーのアルミベースプレートとのコントラストがリスニングルームに映える感じで、今までのVIVID Audioのスピーカーの中では断トツのシルエットだと思います。

さて肝心のサウンドですが、これがまたいいんですねえ。低域の量感はこのエンクロージャーサイズとウーハー口径からしてたっぷりという訳にはいきませんが、歪感がない低域で意外と伸びているように聴こえます。したがって低域不足には感じませんが、ガツンと来るインパクトのある低域ではありません。しかしこの歪感の無さは全帯域に及んでおり、サウンドステージの広がりや奥行き感には秀逸なものがあります。
それともう一つ感じたことは刺激的な音が出ないということです。透明感が高くナチュラルなサウンドは聴き疲れすることなく、いつまでも聴いていられます。これはひとえに歪感の無さからきているものだと思います。
最近のスピーカーはB&Wを筆頭に、解像度が高くスピーカーから音が出ている感覚がないものがあります。いわゆる「スピーカーが消える」感覚です。KAYA25もその感覚が味わえます。しかしB&Wのほうがその感覚が強いです。そしてあまりにもディティールの表現が細かすぎて、ステージ上の楽器や口元がリアルに見えてきます。対してKAYA25はそこまで分析的ではありません。極端に言うとB&Wは音が浮かび上がるのに対して、KAYA25は音楽が浮かび上がるといった感覚でしょうか。特にクラシックでは上質な滑らかさと相まって、奥行き感やサウンドステージの広がりが素晴らしいです。この口径のユニットとエンクロージャーサイズを考えれば申し分のないクオリティだと思います。問題は価格でしょう。1セット110万円という価格は誰しもが買える価格ではありません。しかしこの製品でなければ表現できない世界が確かにあり、その魅力に気が付いたリスナーにとっては決して高い買い物ではないような気がした今回の試聴でした。