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GENELEC G One~G Four聴き比べ


先週1週間は、フィンランドのGENELECのホームオーディオ向けアクティブスピーカー、 G One~G Fourまで一堂に集めてお客様に聴いていただきました。その時の印象を述べたいと思います。
その前にGENELECというブランドのおさらいを少し・・・。

GENELECは1978年フィンランドで誕生したモニタースピーカーメーカーです。
1989年に発売した1035Aは世界的に普及して、数多くの録音スタジオ等に納入されました。
GENELECの特徴は中高域の独特のホーン形状と、パワーアンプをバンドルしたスピーカーシステムの提案です。アンプまで含めた音質コントロールでプロの信頼を勝ち得て、こうしたアクティブモニタースピーカーというジャンルを確立しました。
こうしたGENELECも最近はホームオーディオに進出してきたのはただの偶然ではないでしょう。ディスクトップ主体のPCオーディオには、シンプルな構成とサイズが求められてきており、小型で音の良いアクティブスピーカーは今の時代が求めた必然ともいえる傾向でありましょう。

そんな中でのGシリーズ4機種の聴き比べは、なかなか興味深いものがありました。
このシリーズの特徴として、ウーハーユニットとツイーターユニットに別々のパワーアンプをあてがうバイアンプ方式を採用していることが挙げられます。こうすることによってそれぞれのスピーカーユニットに最適なアンプを積むことができます。こうしたパワーアンプを内蔵しているため、スピーカーシステムの音圧が93~105dBと高く、これがエネルギー感を醸し出す要因になっています。

まず一番インパクトが強いのが最小サイズのG Oneでした。見た目ミニコンポのスピーカーよりも小さいサイズで、どれくらいの音が出るのかと半信半疑でしたが、音を出した瞬間思わずニヤけてしまうほど気持ちのいい音でした。サイズを感じさせないエネルギー感があり、音が前に出てきます。しかも低域が痩せていないところがまた魅力です。この辺りはパワーアンプを含めた音作りのメリットを感じますね。またG Oneは付属の電源ケーブルがメガネ型の細身の物なので、これをグレードアップすると更に力感が出てくると思います。

そこで、一回り大きいG Twoに変えると、音の傾向は同じですが、やはりスケール感が出てきます。ここでもサイズを超えたエネルギー感とゆとりを感じました。
この二つの機種はテーブルトップや省スペースでの設置が多いと思いますが、できればスピーカーの周りの空間をたっぷり空けてセッティングすると、サウンドステージがグッと広がりますので工夫してみてください。

更にサイズが大きくなるG ThreeとG Fourはテーブルトップというよりはスピーカースタンドに乗せてメインスピーカーとして十分使えるポテンシャルを持っています。音は更にスケール感が増し、中低域の厚みも感じられます。さすがにこのクラスだとライバル機種は一本5~10万円くらいのスピーカーシステムとそれに見合うアンプになるので要求レベルも当然上がります。しかしそうした中でもコンパクトさとエネルギー感の強さはやはり魅力です。
G Fourを聴いて思ったことは、現代のハイエンドの小型スピーカー、例えばFOSTEXのG1001やB&Wの805シリーズあたりは、ディティールの表現や音像のシャープさが際立っていますが、G Fourはあまりそういう印象はありません。どちらかというと昔のJBLやALTECのような実体感のある音が魅力です。そう言う意味では今のハイエンドスピーカーの王道からは外れているかもしれませんが、これはこれで最新のスピーカーが忘れてきたような音楽の躍動感や快感を覚える魅力的なスピーカーだと思いました。
アナログレコードのような「濃い音」が楽しめるような、そんな気がしました。
これこそがアクティブスピーカーの一番の魅力なんだということを思いました。 (記 遍照)