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Accuphase A-75 展示いたしました


A-70(左側) と A-75(右側)

本日、アキュフェーズより新製品パワーアンプ A-75が入荷しました。
当店には旧製品となったA-70がありますので、早速比較試聴しました。

写真で見てお分かりになると思いますが、外観はほとんど変わりません。バーグラフの出力メーターのセグメントが大きくなって認識しやすくなったのと、天板がマット仕上げからヘアライン仕上げに変わっていることぐらいです。中身も大きな変更点はなく、A-70の正常進化形といえるモデルです。それでも細かなブラッシュアップは多岐にわたり、フィルターコンデンサーの容量が82,000μF×2から100,000μFへとアップしています。またスピーカーの駆動力を表すダンピングファクターが800から1000と25%のアップとなりました。そして更なる低ノイズ化をを求めて信号入力部と電力増幅部のゲイン配分を実施してSN比122dB(ゲインMAX時)と前作を1dB上回りました。これはアキュフェーズのA級ステレオパワーアンプ史上最高性能だそうです。たかが1dBというなかれ、アキュフェーズ技術陣はこの1dBの改善のために4年の歳月を費やしたといっても過言ではないのです。しかしこの成果は、この後の比較試聴ではっきりと進化としてあらわれることとなりました。

今回の試聴はCDディスクを中心に行いました。CDプレーヤーはmarantz SA-10、プリアンプはAccuphase C-3850、スピーカーはFOCAL KANTA No2です。

まずはジャズのビッグバンド、カウントベイシーオーケストラ「Basie is Back」です。今までA-70で何ら不満は感じてなかったのですが、A-75は音が細かいですね。それとサウンドステージが広がります。横方向・高さ・奥行と3次元的な広がりを感じます。次にクラシックのオーケストラで、ベートーベン交響曲第6番「田園」です。やはりここでも音の広がりを感じます。広大な田園風景が目に浮かぶようです。また低域の厚みも十分に感じられて、この辺りはダンピングファクター1000の恩恵かなと思いました。次に合唱で「Hush!The Angels Are Singing」です。教会での録音ですのでホールの響きやエコー感がきれいに再現します。音の粒立ちの良さに心奪われます。その他さまざまなディスクをかけましたが、どのジャンルの音楽を聴いてもA-70に比べて音ヌケの良さと一皮むけたリアリティの高さを感じます。

ついでにスピーカーをB&Wの803D3にチェンジしてしてみましたが、これがまた素晴らしい世界でした。まさに現在のハイエンドオーディオの目指す世界がそこにありました。A-75で再生した後にA-70に戻すと、急に現実に引き戻されたような感じがしてしまいます。これがSN比1dBとダンピングファクターの差によるものなのかなと感じてしまいますが、いずれにしても確実な進化を遂げていることは間違いないようです。

現時点では当店でA-70とA-75の比較試聴ができますので、ご興味のある方はお好きなディスクやハイレゾファイルをお持ちいただき聴き比べをしていただければと思います。